トリルのお話その1
昔からトリルに苦手意識があった人間が、最近になってようやくトリルを理解し始めてきたので記念に。今回は一番ベーシックな両腕を使ったトリルについて説明します。
トリルの難易度認識の相違(偏見あり)
初段〜八段 簡単そうじゃん
九段〜中伝 全然押せない
皆伝 全然光らない
ゴリラ 稼ぎどころ
トリル、全部光ったらカッコいいですよね。「たまに上手くいく」のを待つプレイングではトリルの上手い人とは言えません。たまたま上手くいった…ではなく、確実に押せるようになりたい。そんなあなたへのチェックリスト及び解説を用意させていただきました↓
トリルの上手い人とは
①左右の腕の筋力が均一であるか
②両腕(指)の筋力が縦連のスピードに間に合うか
③トリルの始点からガチ押しができるか
④同じパワーを制御し続けられるか(リズムキープできるか)
解説①
左右の筋力量が等しいかという当たり前の話をします。
例えばBPM150の16分の3,5トリル。これを押すのに必要な筋力はBPM150の8分縦連×両腕です。
じゃあBPM300の16分は?BPM150の16分縦連×両腕となります。
何が言いたいかというと、左腕がBPM150の8分縦連までしか押せない貧弱な筋力だとすると、たとえ右腕がBPM150の16分縦連を押せる強靭な筋力があってもBPM150の16分トリル以上の速さは全部押せません。
もっとわかりやすく説明すると、トリルは筋力の弱い腕に依存するということです。
ですから左右の筋力はなるべく均一にしておくと、使える筋力の無駄がなくなります。ようするに非利き腕の筋トレを怠るなという話でした。
解説②
縦連のスピードに関しては①でも触れましたが、もっと細かく説明します。
一般人がおおよそBPM200の16分トリル以上の速さから急に押せなくなるのは、そもそも縦連のスピードに指が追いついてないからです。
例えば同じ速さの縦連といっても2連打と16連打では必要な筋力がまるで違います。特にギリギリ押せるか押せないか付近の長い連打はどんどん縦連スピードが遅くなりがちです。
ですから半永久的に押せる縦連のスピードを徐々に上げていくことがトリルの上達には不可欠です。(だからS乱筋トレは長い連打がたくさん出てくる分役に立つ)
解説③
意外と見落としがちな点がこれ。
本来トリルは最初から最後まで同じ力で押すのが理想的ですが、始点でどれぐらい力を入れていいのかわからず毎回違うパワーで叩き始めてしまうことってありませんか?
トリルは認識が難しくリズムに頼る部分も強いため一度リズムが崩れると修正不可能になることが多いです。そのリズムが崩れる原因第1位がこの始点の叩き始めだと勝手に思ってます。
そこで役に立つのがガチ押しスキル。つまり最初から最後まで100%の力で叩けば安定するでしょってことです。これはガチ押しがわかっていればどんなスピードでも有効です。まずはトリルの始点で力を抜いていないかどうかを確認してみましょう。
解説④
③で説明した叩き始めがわかれば、後はリズムキープする力を養うだけです。ひたすら練習あるのみですが、トリルは視覚認識が難しいソフランと同じで聴覚に頼る割合が高いです。これはそれぞれのBPMの速さ毎で慣れるしかないので、メトロノームを使ってイメトレをするのが手っ取り早いかと。同時に自分が叩ける速さの限界を知っておきましょう。
以上がトリルの上手くなるためのコツでした、皆さん練習がんばってください‼︎
……いやいやちょっと待ってください、そんな甘くありません。これぐらいの練習で上手くなれるならみんな苦労していません。
それもそのはず上で解説したのは、冒頭にも書きましたがあくまで
「単押しと単押しの左右交互に取れるトリル」限定のお話だからです。
その1とつけたのはまだまだトリルには練習しなければならないパターンが数多く存在するからです。いくつか例を挙げると、
左手から始まるもの
右手から始まるもの
片手で処理しなければいけないもの
加えてこの譜面(Let The Track Flow穴開幕)では始点が皿+同時押しになっておりそれだけで先程までのルールでは通用しない技術が必要になります。
で、ここで例に挙げたものですら単押しトリルのみでトリルにはもっと難解な配置がありますがその話はまた後日。