1日弐寺録ハンチョウ 第1話・第2話
もし某漫画の大槻班長が弐寺erだったら…という感じのフィクション第1話と第2話。(元ネタがわからない人は『1日外出録ハンチョウ』を読もう!)
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[新宿歌舞伎町]
大槻、解放……!
大槻「フフ…では行こうか……」
黒服A「スーツ……?いやいや、なんのために⁉︎どうせゲーセン行くだけなのに意味不明…!何がしたいんですかあいつ…!」
黒服B「そうか…!ドレスコード……!」
黒服A「…?」
黒服B「ここ、新宿には……ドレスコード、つまりキチンとした格好でなければ入れないような店が沢山ある…!奴は今回の新宿遠征…きっと別の用事があるのだろう…!フフ…見物だな。」
大槻「おっ!あったあった…!」
黒服A・B「!?」
黒服A「ゲ、ゲーム○ニック……⁉︎弐寺er御用達のゲーセンです…!」
黒服B「結局…ゲーセンじゃないか…!!」
大槻「さて……と。」
黒服A「めちゃくちゃ…!わざわざ都心に降り立ってまでゲーセン……何を考えているんだ……?」
大槻「フフ……では……」
黒服B「えっ!1曲目にJack(A)…だと…⁉︎」
バチ……バチ……
客A「うっ…こんな昼の12時半から……」
客B「お、オレも次ガチ押しやるか…」
客A「バカッ!今から汗かくな!まだあるんだぞ、外回り…!」
客B「うっ…ですが……」
大槻「よし…次はこれ……」
客A「GRID KNIGHT(L)⁉︎ぐっ……!」
黒服B「なるほど、悪魔的っ……!」
黒服A「えっ…?」
黒服B「肴にしてるんだ……!やりたくてもできない、サラリーマンへの優越感をっ……!」
黒服A「…?」
黒服B「秀逸なのはあのスーツ…!もしも大槻がいつもの格好で同じ事をしていたら……周りからは…ロクに仕事もなく平日昼間っから打鍵する落伍者……そう見えるだろう……!だがどうだ?スーツを着た途端大槻は……まるで重役……!昼間から長時間プレーで汗をかいても許される権力者……!」
大槻「ふぅ……次は皿かな…」
黒服B「もはや奴の立っている筐体はただのライトニングではない……!」
君臨した!この店の中で…唯一アリーナができる玉座に…!!
そして数時間後…
大槻「…!」
大槻、タイムリミット……!
黒服B「時間だ大槻……!乗れ……!」
大槻「はいはい!お迎えごくろうさん…!」
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[都内某所]
大槻、解放……!某喫茶店……!
大槻「フー……しかし……よかったのか?せっかくの1日外出なのにワシと一緒で……沼川?」
沼川「はいっ!班長さえよければ…!オレ、前回1人で外出した時…全然うまくいかなかったんで…」
大槻「フフ…まあワシは別に構わんが…」
沼川「は、始まりましたよ班長…!カウントダウン!どこのゲーセン行きます?」
大槻「まあまあ…落ちつけ沼川……!これでも見て…!」
沼川「うっ…!これは先日行われた10thKACのアーカイブ……!」
大槻「1日外出を満喫するにはまず……焦らぬこと…!心の余裕を取り戻すことが肝要……!」
沼川「はあ…ですが……」
結局…2人はその後2時間超…KACの振り返り…!視聴後は…KACの感想で盛り上がり…果ては…花咲く……!弐寺談義…!外の景色が暗くなってきた頃…ようやく…
大槻「よし!飯でも行くか…!何にする?沼川…」
沼川「そうですね…せっかくですし……あそこの串カツ」
大槻「へたっぴ……!せっかくだからと普段入らない居酒屋に入るのは…初心者にありがち……1日外出での……典型的ミステイク……今お前は見失っているんだ…外に出た興奮で本来の目的を……この後のことを…!」
沼川「…あっ!」
1時間後…
沼川「かあ〜〜!めちゃくちゃ美味しかったです!ここの濃厚とんこつ豚無双ラーメン…!班長の言った通り……!食べてみるとアレ以外考えられないというか…」
大槻「クク…だろ?よし、行くか!ゲーセン!」
しかし…
沼川「…?どうしました班長…?もしかしてお手洗い…?」
違和感…重大な何かを見落としているような……気持ちの悪さ…!
大槻(うっ…待てよ…?確かさっき店の中で……あっ!…ぐっ、ということは…!)
沼川「あっ!待ってください班長!」
大槻(ぐおっ…!)
沼川「どうしたんですか突然……一体何が…うっ…こ、これは…!」
大槻「ククク…ハハハッ…!沼川、楽しいな!本当に1日外出は面白いっ…!」
僥倖…!プロ選手来店中……!!
大槻「やはり見間違いではなかった!さっき店の中で確認した店舗履歴…!」
沼川「さすが班長…!」
大槻「フフ…ともあれ…こっちだ沼川!」
沼川「はい!」
これには2人も…予定変更……!気がつけば……ベンチでアリーナ観戦…!
プロ「配信みてくれてありがとうございました!ではまた明日もよろしくお願いします!お疲れ様でした〜」
大槻「よーし…沼川…もってるか?アレ…」
沼川「はっ…!」
大槻「あの〜…すみません」
プロ「!」
大槻「もしかして○○さんですか?プロの」
プロ「はい、そうですが…」
大槻「よかったら…これどうぞ…!」
プロ「ええ!いいんですか!差し入れありがとうございます!お礼に何かしましょうか?」
大槻「え〜、そんな〜!いいんですか…!ではこのeパスに…サインしていただけますか…?」
プロ「もちろん!そちらの方も何かあれば!」
沼川「じゃ、じゃあツーショットで……!」
結局…大槻のファインプレーにより夢のバトルプレーが実現……なんやかんやでその場にいた他のプレーヤーも巻き込み…広がる…プレーヤー同士の交友…!これが…大槻マジック…!
次回はぶらり…ゲーセン行脚の旅…!